離乳食

【使用時期も解説】離乳食を食べない時は本能を刺激する調味料で味変してみよう

こんにちは!栄養士のてばさきです。

この記事では離乳食を食べない場合にこれまでの味付けを変えていくタイミングやさじ加減などを解説していきます。

離乳食最近になってまた食べなくなってきたなぁ。メニューもあまり変わり映えしないし、もしかして飽きちゃったのかな。食べてくれる食材もそんなに多くあるわけじゃないし、味付けとか変えるべき??でもあまり濃い味を与えるのもよくないだろうし、何をどの程度使ったらいいんだろう…?

もしこのようなことで悩んでいたら、使える調味料が解禁される時期であれば迷わずどんどん活用していって大丈夫です。

ですが、調味料も物により使える時期が様々であったり量などもよくわからないですよね。

そのような方のために使える時期をまとめて解説していますのでぜひ参考にして頂けたら幸いです。

離乳食初期(5〜6ヶ月)の始めたての方は本記事だと見通しはついても現状の悩み解決にはお役に立てないかもしれないので、先ず出汁の記事を見ていただけると現状の離乳食拒否に少しは役立つかなと思います。

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1.離乳食拒否に調味料の活用はかなりおすすめ

離乳食を食べなくなっている時に調味料を使うことは味変にもなりますし、頑張って薄味で手作りしていた親御さんの離乳食を食べていたお子さんであればなおさら効果を示すことと思います。

ですが注意していただきたいのはその量や頻度、さじ加減です。

他にも化学調味料の有無、塩分がどのくらい入っているのかなども把握しておいてほしいポイントです。

それらを踏まえて、何をどの程度使えばいいかなどの目安はあるので次項で詳しく解説していきます。

離乳食で調味料が使える時期や量の一覧

離乳食で各調味料を使える時期と量は以下の通りです。

だし(鰹orBF) コンソメ(BFのみ) 砂糖 醤油 味噌 マヨネーズ バター
1食当たりの分量 大さじ2~3 大さじ2~3 小さじ1/4~1/2 少々以下(0.12g) 数滴(0.84g) 1g(小さじ1/6) 3g(小さじ3/4) 少々(1~3g)
離乳食初期(5〜6ヶ月) △(たんぱく質に慣れてから○) × × × × × ×
離乳食中期(7〜8ヶ月) △(※8ヶ月〜取り分けOK) × × × × △(風味付け程度)
離乳食後期(9〜11ヶ月) ○(マーガリンもOK)

 

醤油、塩は少量のため個人のさじ加減になりやすく、普段の料理の感覚でいると思ったより多く使ってしまっていることがあるので、使用する際は使い過ぎていないか把握していただくようお願いします。どちらも塩分なので要注意です。

砂糖は中期までは小さじ1/4程度に、後期からは小さじ1/2程度まで増やしてもOKです。

バターも同様に中期の7ヶ月までは1g程度の少量にとどめ、脂質の消化機能が整ってくる8ヶ月以降は3g程度まで使用して大丈夫です。

調味料を赤ちゃんに使う時の注意点・補足

使用量以外にも注意してほしい点がいくつかあるのでお伝えしておきます。

BFのだし、コンソメについて

まず、出汁とコンソメについてですが、上記の表では5ヶ月から使用できるベビーフードの調味料を想定しています。(※メーカーによって異なる場合があるので時期の確認必須)

出汁、コンソメの大人用調味料は化学調味料と塩分が多く入っているので絶対に使用しないでください。

 

なお、離乳食初期はたんぱく質に慣れていない点でチキンブイヨンの使用に少し懸念点があるため、コンソメ代わりに野菜スープを使うほうがどちらかというと好ましいです。

最初は野菜スープ味から野菜出汁に慣れてもらい、離乳食中期以降に野菜を食べてもらうためのコンソメ味といった感じで使うのが最もおすすめです。

 

後知っておいてほしいのは、BFの調味料にはごく少量ではありますが塩分が入っているので初期〜中期は特に量に気を付けて、多量に使うことは必ず避けてください。

もしどうしてもBFの塩分が気になるのであれば、少々手間ではありますが一般的な鰹出汁パックを利用するのがおすすめです。

その他調味料(砂糖、味噌、マヨネーズ、バター)について

味噌も出汁入りの商品は保存料が入っているためNGです。使用する際は無添加のものを利用していただけたらと思います。

 

砂糖は依存性があるため使い過ぎには注意しましょう。個人的には砂糖依存<出汁依存なので極力使わない方が後々困らないかなとは思います。

8ヶ月から砂糖を含む大人の料理から取り分けなどはOKです。

黒砂糖ははちみつと同じで1歳まで使用禁止ですのでご注意ください。

 

マヨネーズは卵が入っているので卵(全卵)をクリアしてたらOKです。同じくバターも牛乳をクリアしてから使用してください。

マーガリンは植物性油脂が含まれていますので使用できるのは脂質の消化機能が整う8〜9ヶ月頃となります。

2.離乳食拒否に調味料がおすすめな理由

離乳食を食べない場合に調味料を活用すると上手くいきやすい理由としては、調味料に多く含まれる『糖・タンパク質・脂質(塩分)』は生命維持に必要なエネルギーの源であるため本能で体が欲するためです。(※ただし、生まれ持った好みによる個人差はあります。)

これらを組み合わせた味付けを生命維持力の高い赤ちゃんが拒否することは考えにくいです。

 

例えばマヨネーズなんかは『脂質×たんぱく質×(塩分)』ですし、醤油や味噌は『タンパク質×(塩分)』ですね。

醤油と砂糖を組み合わせれば『糖×タンパク質×(塩分)』となってより人間の生命維持に好まれる味付けに近づきます。

組み合わせを意識するとより食いつきが良くなりますし、最初は少しずつ単体で使っていって、好みを測りながらでもいいと思います。

もし特定の拒否している食材(例えば苦味を感じやすい野菜など)があればそこだけポイントで使うのもおすすめです。

ただし、どの調味料も取り過ぎには注意してください。特に砂糖は比較的依存性が強く食生活が乱れる原因になりやすいため取り入れ方には十分気をつけてください。

取り入れたとしても基本は薄味!どんどん濃くならないようにだけ注意してね!

調味料活用の基本は、まず出汁の味付けをベースにし、次点で野菜スープで野菜出汁に慣れさせてコンソメを組み合わせる、ここまでで食べない場合や食材が出てきた時、授乳量が減り薄味の離乳食の進みが悪くなってきた場合の『その他調味料』と考えて使用していきましょう。

3.離乳食に調味料を使用して上手くいった体験談

離乳食で調味料を活用して上手くいった例をご紹介します。

また、調味料の量も加減しすぎている場合にも進みが悪くなることがあったり、塩のみなどシンプルな味付けが好きな場合や、逆にバター醤油など複雑な味付けが好きだったりと好みによる受け入れ方の違いも出てくることがあります。

使用時期を誤ったり、規定量を大幅に上回ることがなければ調味料の使用に罪悪感を抱かなくても大丈夫ですので、心配しすぎなくてOKです。

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まとめ:離乳食拒否に調味料の活用は効果あり※正しく使おう

結論としては、離乳食を食べない場合に調味料で味付けを行うことは大変効果的です。

ただし、使用量には十分気を付けてください。授乳量が減ってくると摂取していた塩分なども減ってくるので離乳食後期以降は割と緩い気持ちで使ってもらって大丈夫です。

濃い味は与えられないにしても、大人が美味しいと感じるものは赤ちゃんも美味しいと感じる可能性が圧倒的に高いです。中期以降からは大人用の料理を味付けする前後に取り分けるやり方もありますので、楽に離乳食と向き合える記事をこれからも発信していきたいと思います。今を頑張る親御さんの力になれていたら嬉しい限りです。

この記事がご参考になりましたら幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。