離乳食

【和風だし依存へ】離乳食をなかなか食べない子に試してほしい魔法の調味料って?

こんにちは。元栄養士のてばさきです。

この記事では離乳食をなかなか食べない我が子に疲れてしまった親御さんに向けて、最後に試してほしい「和風だしを利用して中毒にする方法」をご紹介します。

和風だしを使ったことがある人も無い人も一度見てってください〜

 

折角作った離乳食。いつものように拒否されて泣く泣くゴミ箱へ…

ちゃんと食べさせてない不安も募って、精神的にかなり辛い…

その気持ち、痛いほどよく分かります。

私も離乳食を終えてだいぶ後の頃でしたが、一切のご飯拒否期間を体験しており本当に毎日毎日悩みすぎてかなりしんどかったです…

その時の原因はトイトレによる便秘のせいでした…お腹張ってたんやね…

 

本当に辛いのであれば食べるようになる時期まで待つという方法もありますが、もしまだ諦め切れていなかったり離乳食と向き合う気力が少しでも残っているのであれば、「和風だし」の食べつけで良い方向に向かうかもしれません。

出汁中毒のメカニズムを知って離乳食に取り入れることができれば、甘味に頼らずとも正攻法で離乳食が進められるはずです。是非ともこの方法で取っ掛かりを掴んでほしいです。

 

1.子供用調味料「和風だし」は離乳食の食べ付けに効果的

離乳食は基本的に味つけはせず、素材の味を味わってもらうというのが一般的ですよね。

その理由として挙げられるのは

  1. 赤ちゃんは消化機能が未熟なため、塩分が多いと腎臓などに負担がかかる
  2. 味の濃い食事は味覚の発達に影響が出る

大きくはこの2点の側面があります。

なので一切の調味料を使用せずに無味の離乳食を与える方がかなりいらっしゃると思います。

もちろんそれで食べてくれるのに越したことはないんですが、やはり甘味のある母乳やミルクで育った赤ちゃんに無味の食材はやはり物足りなさを感じさせてしまいます。

 

大好きなミルクからいきなりよくわからん飯になって戸惑いとかあるよねきっと…

 

しかしながら、和風だしは離乳食初期(5ヶ月〜)から使える唯一の万能調味料です。

市販のベビーフードとして売られている「和風だし」の粉には一応塩が入ってはいますが、塩分は当然赤ちゃんに合わせて減塩されているので、安心して使うことが出来ます。

 

商品によって月齢表示が異なるため、購入時には必ず確認をお願いします。

 

味付けなしで素材の味を与えていた人でしたら食いつきの面ではより効果的です。

単純に味が付いて美味しいと感じてくれるからです。

まずはお粥などの主食に使用してみることをおすすめします。

 

ちなみに、どうしても塩分が気になる…という方は市販のかつお(+昆布の合わせ出汁でも可)から出汁を取るでもOKです。むしろ理想的ですね。

あまりに変わった出汁だと味の癖が出過ぎて食べれなかったりするので、まずはかつお出汁から試すのがおすすめです。

食べつけの観点から言うと、昆布だしのみはあまりおすすめしていません。(※下記に理由を書いてます)

ですが昆布だしはアレルギーのリスクが最も低い出汁であり、母乳に含まれている成分も入っているため、離乳食初期(5ヶ月~6ヶ月)であればまず昆布だし→かつおだし(※合わせだしも◎)と順に試していくのもいいでしょう。

私の場合は最初からかつお+昆布の合わせだしのベビーフードを使いました。お子様の様子を見ながら取り入れてみてください!

 

2.「和風だし」が離乳食拒否に効果的な理由とは?

離乳食に何でもいいから味を付ければOKというのは間違い

味なし離乳食から味付き離乳食に変えることで食いつきがよくなるということを先ほど言いましたが、それは和風だしに限った話ではないです。

例えばカボチャやさつまいも、バナナなどの果物は食いつきがいい子が多くいます。

それも同じく「甘み」によって美味しく感じているからです。

糖分は身体のエネルギーの源ですから、本能的に美味しく感じるようになってるわけです。

でも甘い食材しか食べないといった状況はあまりよろしくはないですよね…

なぜならより甘みを強く感じるものしか食べなくなり、最終的にご飯そっちのけ

でおやつ中毒になってしまう可能性が非常に高いからです。

食べない焦りや不安が募って既製品のおやつだけは食べるから与えてしまったりね…気持ちは凄くわかるよ…

 

これはダイエット知識でよく聞く砂糖依存と同じ原理で、食べた時に脳内に物質が出てやみつきになってしまうわけです。

β-エンドルフィンは脳内モルヒネともいわれ、至福感、多幸感を引き起こし、依存性も有するので、やみつきにさせる作用がある。

ケーキなどの甘いものが大好物になって手放せなくなるのはβ-エンドルフィンの作用効果によるのである。

おいしさからやみつきになる脳内プロセスより引用

 

なので甘い食材から離脱してお菓子などに依存させることは極力避けてほしいです。

砂糖を使った調理も同様で、離乳食後期(8ヶ月以降)までは使わないようにしてください。

出汁にはなんと砂糖依存と似た性質がある

本題はここからです。出汁には砂糖と同様に依存性があります。

「砂糖と油とだし」は、糖と脂肪とたんぱく質。つまり動物が生命維持に最も必要とするものをおいしいと感じ、それに執着しているということなんです。食べ物のおいしさの快感には、βエンドルフィンやドーパミンという脳内物質が関わっているとされていますが、油を食べるとこれらが放出されます。つまり「味覚」で感じているのではなく「脳の快感」がそれを「おいしい」と感じさせていたんです。これはドラッグと同じメカニズムなんですね。このメカニズムはだしや砂糖でも同じです。

COMZINE BACK NUMBER かしこい生き方のススメより引用

 

人間の三大栄養素である糖・脂肪・タンパク質。

砂糖が糖から得るエネルギーであれば、出汁は魚。つまりタンパク質です。

油も同様で脂質を得ることが出来ます。

栄養素 調味料 使用できる時期
砂糖 8ヶ月〜
タンパク質 出汁(かつお) いつからでも
脂質 8ヶ月〜

 

つまり生命維持に必要な栄養素には脳内から快楽物質が出るようになっていると考えられます。

 

マウスのレバー押し行動を用いた、食品成分を強化子とするオペラント実験が報告されている。

鰹ダシを強化子として観察されたレバー押し回数のブレークポイントは、油脂には及ばないものの、20%砂糖水に匹敵するものであった。

うま味とにおいのインターラクション:ダシの美味しさ例により引用

 

砂糖・油・出汁。またはそれらの組み合わせによって脳が美味しいと信号を出していますが、離乳食初期〜中期(8ヶ月)の間に使えるのは出汁のみとなります。

出汁に依存性があるとはいえ、砂糖や油とは違い健康的な食事を定着させられるのが最大のメリットですよね。

日本が健康的で美味しい食文化なのも出汁文化が栄えているおかげであり、私たちはもう既に出汁に依存した食生活になっているのです。

赤ちゃんにも是非、出汁の味付けで脳を美味しいと感じさせてあげてください。

 

出汁はかつおだしをおすすめしています。

昆布だしのみだとタンパク質ではなくミネラルなどの栄養素がメインになりますし、かつおの匂いも依存に関係しているためです。

合わせだしはむしろ摂取できる栄養素が増えるので超OK!

3.「和風だし」を使って成功した体験談

和風だしを離乳食に利用した成功例

離乳食に出汁を利用して実際に上手くいった方の声を集めました。

https://twitter.com/momikomizunashi/status/971573633934962688?s=61&t=KBP56q9HFhma7iqvxQ-YrA

 

 

 

https://twitter.com/ika___sama/status/1333232864964603905?s=61&t=vYSU449cN_460JaTl24zHQ

 

https://twitter.com/39_mic/status/1157828225118031872?s=61&t=MbEUetHela5h1pjGR-Sk7Q

 

 

 

出汁を使わなかったことによる拒否の例もありますね。

https://twitter.com/tsuki_dogs/status/1547854941628207105?s=61&t=_ej_J3J9EKQRCLprPqOjWw

 

和風だしを離乳食に利用した失敗例

出汁でも上手くいかなかった事例も載せておきます。

食材の形状や授乳のタイミングなど、他の原因も合わせて考えてみると何か気づきがあるかもしれません。

また、既に甘味や濃い味(ベビーフードも同様)に慣れてしまっている場合にはシフトするのに時間がかかるかもしれません。

 

https://twitter.com/geschenk_mana/status/1683327160025763840?s=61&t=XcEOnAxtNwUkY_9qk5MCyQ

https://twitter.com/pino181221/status/1078099913295024128?s=61&t=uvnD7LxN05gz_a9xqWkLug

 

まとめ:和風だしは離乳食初期〜中期に使うべき調味料

結論、離乳食を食べない子には出汁の味付けで解決へ向かう可能性が大いにあるというお話でした。

 

補足といたしましては、保育園で調理をしていた時も同様に鰹だしを使用しており、離乳食卒業した幼児クラスでも「鰹出汁の味噌汁」か「野菜のコンソメスープ」のどちらかを必ず提供していました。食育の観点から出汁は大きなポイントになっていたようです。

自身の娘の離乳食開始時期にも初めから和光堂の和風だしを使ってました。それも親の勧めで使用していたので、私自身もだしの離乳食を食べて育っています。

食べない理由はお子様によって様々かと思いますが、一つの案としてご参考になりましたら幸いです。

 

質問などございましたらお気軽にコメントしていただけると嬉しいです!