離乳食

【一時中断】離乳食食べなくて疲れた…もう作るのもつらい。食べる時期まで待機でもOK

こんにちは。栄養士のてばさきです。

この記事では離乳食に疲れ果ててしまった人に一度手を止めて、心身共に休憩できるように食べる時期まで待つ方法をご紹介します。

読んでいくうちに少しでも楽な気持ちになってもらえると嬉しいです。

※お子様の様子を見ながらの中断のやり方を解説しています。離乳食を辞めることを推奨する記事ではありません。必ず再開の目処を立てて行ってください。

 

頑張って作っても離乳食全然食べてくれない…周りの子は順調に進んでいるのに比べて焦ってしまうし、ひっくり返されたり捨てたりが虚しくて離乳食の時間が辛い……

 

このような気持ちになってはいませんか?

一人で育児をしていると吐き出したり相談したりする場がなくて凄く追い詰められてしまいますよね。

そんな親御さんはまずは頑張ってる自分を褒めてあげてください…!本当によく頑張ってます。

誰も褒めてくんないけど育児してる全ての親御さん、毎日毎日本当にお疲れ様よ…

 

この記事を読んでいるということは既に精神的には限界に達しているのではないかと思います。

あまりにも辛いのであれば思い切って一旦中断してもOKです。

卒乳や1日3回食までは遠のくかもしれませんが、後のことを考えるのは親御さんの気持ちがリセット出来てからで構わないです。

 

本当に辞めても大丈夫?育児を投げ出してるようで気が引けるし今後食べるようになるか心配…

 

不安な方は徐々に減らす方法や赤ちゃんの消化機能に合わせた再開時期の目安もお伝えしますので、一度目を通していただけると嬉しいです。

離乳食を辞める代わりにお菓子などの甘味を与えることは思い止まってください。

どうしても何か食品を与えないと不安な方はかつおの出汁汁がおすすめです。

こちらの記事で詳しく解説しています。

1.離乳食に疲れたら一旦やめてしまっても大丈夫

離乳食に疲れ果ててしまったら、一度手を止めて休んでしまっても大丈夫です。

親御さんが一生懸命になりすぎて、赤ちゃんにとっても離乳食の時間は楽しいどころかピリピリした空気が伝わってくる嫌な時間になってしまっていると思います。

授乳の時間の方が赤ちゃんも親御さんも幸福を感じているんじゃないでしょうか?

まずはそれでOKです。赤ちゃんも親御さんも頑張る期間は必要かもしれませんが、今はそのタイミングではないんじゃないでしょうか?

お互いのためにもなるだけ幸せな時間を確保してあげてください。

離乳食を辞めるタイミングは?1食だけ減らすのもOK?

離乳食の辞め方は月齢によって異なる場合があります。まだ初期の一回食の段階でほとんど進んでいない場合は一旦完全に辞めてOKです。

それ以外で、ある程度進んでしまってる場合は以下を参考に様子を見ながら中断してみてください。

中断前に出汁の活用や食材の固さの変更で変化を見てみることを推奨していますが、精神的にもう余力残っていない場合は全部すっ飛ばして一旦辞めちゃって大丈夫です。再開時に思い出して試してもらえたらと思います。

 

離乳食初期(5~6ヶ月) まだ1回食でスプーンを近づけて嫌がるなら一旦完全に辞める。
2回食に進んでいたら出汁を全部に混ぜてみる。ダメなら食べるものだけ。全部拒否なら一旦辞める。
離乳食中期(7~8ヶ月) 食材のサイズや固さを変える(咳き込んだり飲み込みづらそうなら少し戻す、飲み込めるはずなのにベーっと吐き出すなら少し進む)。出汁を全部に混ぜてみる。ダメなら食べるものだけ。全部拒否なら一旦辞める。
8ヶ月以降であれば食材の固さを思い切って残してみて食いつきを確認してみる。(※喉に詰まらないように必ず見守る)
離乳食後期(9~11ヶ月) 食材のサイズや固さを変える(咳き込んだり飲み込みづらそうなら少し戻す、飲み込めるはずなのにベーっと吐き出すなら少し進む)。出汁を全部に混ぜてみる。ダメなら食べるものだけ。全部拒否なら一旦辞める。

 

ある程度進んでいる場合は回数を減らすのもOKです。代わりに授乳を増やしてあげてください。離乳食中断期間の体重減少には気を配っていてください。

現時点で食べるものがあるなら続けてもOKですが、バナナなど糖分が多い果物系だけになるのは再開時に食の好みを健康食に戻すのが大変なので要注意です。加糖ヨーグルトなども同様です。もう既にそのような食生活になってしまってる場合は今後、砂糖依存→出汁依存に変えていくことを意識してみてください。

離乳食中断期間にお菓子を与えるのも控えてください。何か食べてくれてると不安は和らぐかもしれませんが、砂糖依存になると戻りづらくなります。

離乳食中断時に気を付ける事
  1. 体重減少に注意する
  2. 果糖、砂糖の多い食べ物の継続に注意
  3. お菓子は与えない、控える

離乳食を辞めている間にやるべき2つのこと

離乳食を中断している間にやってほしいことが2つあります。

  1. かつおの出汁スープを飲ませてみる
  2. 親御さんが楽しげに食事をしている光景を見せる

それぞれ詳しく解説します。

1.かつおの出汁スープを飲ませてみる

砂糖は糖。出汁はタンパク質にあたります。別記事で詳しく書いていますが、どちらも依存性があります。

かつお出汁なら離乳食初期から使えますし、出汁を美味しいと感じてくれたらこの先の離乳食も幼児期の食事もかなりスムーズにいきやすくなるのでおすすめです。

特に甘いものが大好きな赤ちゃんには既に砂糖依存の道へ歩みを進めている可能性があるので、是非ともこの機会に出汁依存の道を作ってあげてください。

市販のベビーフードの出汁も売ってるのでお試しで活用してみてください。

商品によって使用できる月齢が異なる場合があるので、購入時には月齢を必ず確認しましょう。

 

2.楽しげに食事をしている光景を見せる

離乳食を拒否する赤ちゃんにとっては恐らく食事が苦行になっているかと思います。

食事は楽しいものだよ!と伝わる表情で食事を楽しんでいる姿を見せてあげてください。

大人の食べてるものを欲しがるようになる場合があるので、消化機能が整ってくる1歳前後の子にはよりおすすめの方法になってくると思います。食べれそうなものだけ少しあげたりしているうちに自然に再開できるかもしれません。

まだ月齢の低い子が欲しがる場合にはその場で食べれそうなものをすり潰して与えてみるのも良いかと思います。一緒のものを食べてる感を感じてもらえればGOODです。

2.離乳食を休んでもいい理由は?どのくらいまで休むべき?

離乳食を本当に休んでいいの?と心配される方もいらっしゃるかと思います。

結論を言えば一時中断することに関しては全く心配しなくて大丈夫です。

離乳食の目的は1歳6ヶ月頃までの約一年間、大人と近いものを食べれるようにするための練習期間だと思ってください。

毎日練習しようと頑張るのも素晴らしい事ではありますが、上手くいかない時は一旦休憩してリフレッシュしていいんです。今はスランプを抜け出すために必要なオフの時間だと思って手を休めてOKです。

他国と比べて日本の離乳食は非常に細やか。卒乳も超早い!

そもそも日本の離乳食は他国と比べてかなり細やかです。

発達に合わせて離乳食を一日3食手作りで赤ちゃんに与えているのは世界的にみても日本だけだと思われます。

海外の離乳食事情を見てみると8ヶ月頃にはもう野菜スティックを持ち歩いて食べさせていたり、そもそも離乳食という概念がない国もあったり驚かさせることがたくさんあります。

食文化の違いはありますが、海外のやり方を知ると少し気持ちが楽になるかもしれません。

https://babyrina.jp/news/overseas-babyfood.html

 

後は卒乳の平均も他国と比べてかなり早いです。

日本は1歳前後で卒乳する場合が多いですが、ユニセフの調査によると世界平均は4.2歳と言われています。

発展途上国の実態も調べてみると、実際には2〜3歳の国が多いように感じます。

これは幼児期のスキンシップの要素を含んだ統計だとは思いますが、母乳が完全栄養食である側面もあるのではないかと個人的には思っています。

 

他にも離乳食の終了時期に関する縄文時代の頃のデータもあります。

縄文時代の離乳年齢 -離乳食の利用は離乳を早めたか?-より引用

この頃の日本は他の国と比べても3〜4歳で平均なのでかなり遅めになっています。

これだけでも母乳の栄養価の高さが伺えます。

土器や植物質の食物を使う文化になっても終了時期は変わらなかったので、恐らくは高度経済成長期に「産めよ、殖やせよ」という国からの唱導により、早く断乳して妊娠しなければといった環境になっていったことが離乳食終了時期が早くなっていった要因ではないかと言われています。

生活環境やライフスタイルの変化によってどんどん卒乳が早くなっていき現在の1歳過ぎ頃に離乳食完了が普通になっていったという背景があるわけです。

母乳やミルクには成長に十分な栄養が含まれている

離乳食が進むことにより、離乳食のみで栄養が足りるようになり母乳の必要性がなくなるわけです。

なので逆を言えば母乳やミルクを与えていれば栄養や成長に心配はありません。

卒乳までの時間を伸ばしてもいいよね!くらいの気持ちを持って、離乳食を焦らないことが大切です。

離乳食を辞めた場合の再開時期の目安は?

離乳食再開の目安は時期によって異なりますが、基本的には親御さんの気持ちが落ち着くまでは休んでください。

少し気持ちに余裕が生まれたら、以下を基準を参考に再開してみてください。

離乳食再開のタイミング

・8ヶ月以降は舌食べ⇨歯茎食べの移行時期なのでちょい固め食材でチャレンジ出来るチャンス

・9ヶ月以降はほとんどの調味料が解禁になるので味付けでチャレンジ出来るチャンス

・1才からは消化機能が整ってくる時期なので大人と近い食事でも問題なくなるため同じ食宅で興味を引けるチャンス

基本的には以前より量は減らして、一段階前に戻して再開してみてください。

 

7か月〜舌を下から上に上げ、食物を上あごに押しつぶして砕く。舌の運動は、前後上下運動

9か月〜舌の動きは、前後・上下・ 左右に動くようになる。歯ぐきで噛み始める時期 (噛むことで言葉を発生する ための口の構造(筋肉)が発達する)。前歯を使って「噛み切る」 練習を始める時期

【胆汁】12か月 分泌よくなり脂肪が消化しやすくなる

人間はどう発達していくか~発達に合った食のすすめ方~なぜ人間は離乳食の段階を踏まねばならないかより引用

 

離乳食を辞めたことによるデメリットは?

離乳食を一時中断することによるデメリットは以下の2点です。

  1. 体重が増えない、減少する可能性がある。
  2. 離乳食が進んでいた場合、再開の時にサイズや柔らかさを一つ前に戻す必要がある。

体重減少には注意して授乳量を調整したり対策を立てましょう。

離乳食の後退も懸念するポイントではあるかと思いますが、時期が少し遅れる事を許容しつつゆっくりやっていきましょう。

3.離乳食を休憩して上手くいった体験談

離乳食を一度中断した後に食べるようになった例をご紹介します。

タイミングは様々なようです。

離乳食を中断した際の成功例

 

https://twitter.com/me_gumi711/status/1289730426496405504?s=61&t=eMjRJ8NSioh3DwqgXRgJ3g

 

離乳食を中断した際の失敗例

離乳食を中断しても上手くいかなかった場合の事例もご紹介します。

再開時期や

https://twitter.com/r1vwes/status/1437045199692124165?s=61&t=2qvxTW0KanE419VMUpouCA

https://twitter.com/sakichito0123/status/1414393863452594176?s=61&t=WQ5BJoPXby90A7Z5pj4P7Q

 

まとめ:離乳食拒否がどうしても辛い時は一旦中断しよう

結論、離乳食を食べなくてどうしても辛い場合は一度中断して気持ちを楽にしてみてください。

必ずどこかで再開しなければならないですが、親御さんが追い詰められていると赤ちゃんも圧を感じてしまい、余計に上手くいかなくなってしまいます。

お子さんによって進み具合は当然違いますし、個性も様々です。

どうか焦らず、休息も挟みながら、ゆっくりじっくり向き合ってみてくださいね。