こんにちは。元栄養士のてばさきです。
この記事では離乳食を食べないお子様に色々試してきて、もうこれはいよいよ道具ぐらいにしか要因がないのでは…?と疑問を持つ方の解消記事になります。
離乳食を食べない場合の状態別での対策をまだ試したことがない方は過去記事から参考にしてみてください。原因になっている確率が高そうなものから紹介しています。
離乳食時期は話せない赤ちゃんとの一対一の攻防戦ですよね。
なかなか食べ進めてくれない子と向き合うのは精神的な体力が必要なので、本当に毎日頑張っていますね。ほんとにほんとに、お疲れ様です。
離乳食を食べない原因には味・発達の程度・興味・こだわりの部分が大きくあると思います。
もしも離乳食を始めた頃から一向に進まない。味付けもしていて、どんな食材でも関係なく何故か食いつきが悪い。両親の食欲(DNA)にも問題はなく、遊びたくて集中できていないわけでもない場合、お子様の食べない要因は道具などのこだわりにある可能性が高く、本記事が解決の糸口になるかもしれません。
今回は道具系のこだわりで最も事例が多いスプーンに焦点を当てて、仮説ではありますが理由を紐解いていきます。今使用しているスプーンと比較でき、お子様に合っているものを使えているかの判断材料になるかと思いますので、今後のご参考にしていただけると幸いです。
1.物によってもスプーンは離乳食拒否の要因になり得る
まず初めに断っておきたいのは、スプーンなどの道具関連の拒否の実態は基本的には赤ちゃん個人のこだわりであるという点です。
こだわりが強い子もいれば、不快感をあまり感じないまま全く気にせず食べる子もいるため、これを使っているから絶対的にダメ!というわけではありません。
シリコンやステンレスといった質感のこだわりがある場合もあれば、そもそも人に食べさせてもらうのを好まない子の場合もあります。
ただ、共通していえるのは口元の発達の段階と照らし合わせた時に、食べやすい形状のスプーンとそうでないスプーンが顕著に出てきます。
スプーン自体を拒否している場合だとその食べづらさに問題がある可能性が高いので、スプーンの形状を一度見直してみるといいと思います。
2.離乳食拒否の要因となるスプーンの特徴とその理由
食べやすさの面でのスプーンの拒否は中期(7〜9ヶ月)などの途中から起こることは極めて少ないです。(※スプーンを少し大きなサイズに変えることで離乳食の進みが良くなる場合はあります。)
口元の筋肉の発達の面でまだ未熟な初期(5〜6ヶ月)の段階で起こるのが一般的です。
離乳食初期(5〜6ヶ月)の赤ちゃんが食べづらいと感じる要因は、まだ発達段階が『唇閉じ食べ』までしかできないためです。唇の筋肉が発達してきている最中で、ようやく口を閉じれるといった段階です。
なのでまだ上唇を上手に使えず、食べ物を取り込むことがしづらいのです。
これを踏まえると、拒否になりやすいスプーンは受け口が深めであり一口で全部を取りきれない、または先端が大きいサイズ感のものに絞られます。
- 受け口が深めのタイプ
- 先端が大きすぎるタイプ
後はスプーンの口の部分の厚みであったり、先端の傾斜に問題があるものなど、その子の口の形状と合わせて細かくみる部分はありますが、共通して底が深いものや大きすぎるものは確実に食べづらいはずなので一度チェックしてみましょう。
スプーンの形状以外にこだわりがある場合
上記の項目に当てはまっていて食べやすさには問題がなさそうなのに拒否が起こる場合だと、なんらかの理由でスプーンの質感を不快に感じているのかもしれません。
その場合には上記条件が当てはまっている質感の違うスプーンに変えてみると上手くいくかもしれません。
具体的にはシリコン⇆ステンレス(⇆プラスチック)あたりの交換がおすすめです。
木製も試してみても勿論大丈夫ですが、厚みがあるものが多く初期(5〜6ヶ月)には向かない製品が多かったり、良いものを見つけても値が張ってしまったり、食洗機が使えず手洗い必須なことも考えると負担的にもそこまでおすすめ出来ないかな…といった感じです。
口当たり的にはシリコン(=プラスチック)<ステンレス<木製 の順に良いはずなので、シリコンもステンレスもダメそうなら木製を試してみる価値は大いにあると思われます。
質感が問題になっている場合は特にシリコン⇆ステンレスで解消する場合が多いような印象があります。
ステンレススプーンを取り扱う際に注意なのが、温度が伝わりやすいため火傷には十分気を付けること。
歯が生えてくる頃には歯に当たるなどで再度拒否が起こる可能性もあること。
試しに大人用に反応を見たいなどもあるかもしれませんが、固い大人スプーンを思い切り噛んで歯茎を傷つけてしまう可能性もあるため、お子様の月齢にあった商品を使用してほしいということ。こちらの3点には注意していただきたいですね。
3.スプーンの変更で離乳食拒否が改善した体験談
スプーンを実際に変えて離乳食を食べるようになった事例をご紹介します。
また、どのような物に変えて解消したかは個人によって様々です。
シリコンスプーンへ変更
https://twitter.com/saaya_she/status/1682958890437337090?s=61&t=SVlQ55HEHBW4fk1rILX4Ug
ん、スプーンをステンレスからシリコンに変えたら離乳食食べたんだが。130g食べたわ。
— ︎︎︎︎☺︎名無しさん (@i_was_yoh) November 14, 2023
https://twitter.com/yukiiiinha/status/1692438194829378030?s=61&t=oDsxcBZj0cI1tloG0B_c_w
https://twitter.com/hanarinblog/status/1677874438283603968?s=61&t=ZHR_0-D4NNGhFSmj0_uzmQ
https://twitter.com/m34655793/status/1670635044510269440?s=61&t=9ByRKhQ8mIZy-as5iNvOWg
プラスチックスプーンへ変更
https://twitter.com/punimar82134205/status/1714064748939993089?s=61&t=MZXbGtnyP7tnFaQhPP1vcA
https://twitter.com/testimiko/status/1703675893640741118?s=61&t=CBtGE2E62rUV6L7PQM4Zjg
https://twitter.com/deko_clover/status/1681685752940470275?s=61&t=uZEXalYwQmHTJ3StdOCYQw
ステンレススプーンへ変更
離乳食、スプーンを樹脂製からステンレスに変えたら、食いつきが良くなった気がする。口当たりが違うもんなぁ。違いがわかるお子様である。
— 平松 サリー(料理研究家・ライター) (@sarisally1) January 24, 2022
スプーン替えたら離乳食
もりもり食べるようになった!哺乳瓶シリコン嫌だったんだから
スプーンのシリコン嫌だよねー…義実家でステンレスのスプーンで
リンゴ完食出来たのでピンと来た🍎
前もそんな話あってやってみたけど
その時は食べなかったんだよね😂— すみっこ (@s6ikko) June 29, 2023
https://twitter.com/nzm666hm4/status/365428485633744896?s=61&t=hKIejmZQ7yutZ-S79ncQ2g
https://twitter.com/fluffymfmf/status/1421301363355447297?s=61&t=9a647CFzkc49lujRdV0qeA
まとめ:離乳食拒否はスプーンが原因になることもある
結論、離乳食の拒否にはスプーンが問題になっている場合があります。
見極める方法としては
- スプーンのサイズが口と比べて大きすぎていないか?
- 先端が深すぎて取りきれていないことはないか?
- どんな食材、味付けのものをあげても拒否を示しているか?
この辺りに注目してもし心当たりがあるのであれば、一度スプーンの変更を試してみると良いかと思います。
言葉でコミュニケーションが出来ない時期が続きますが、赤ちゃんの些細な気持ちまで察してあげられるのは紛れもなく親御さんだけです。
一生懸命に気持ちに答えてくれる親御さんに、きっとお子さんも口には出せないですが、ありがとうでいっぱいだと思います。
子育てを頑張っているあなたを陰ながら応援しています。この記事が何かしら参考になっていれば幸いです。